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「蒲公英草紙 - 常野物語」恩田陸

蒲公英草紙―常野物語 (常野物語)蒲公英草紙―常野物語 (常野物語)
 
★★★★☆
 
2005/06 恩田 陸

恩田陸の小説は「ネバーランド」から2冊目です。
でも「ネバーランド」からは想像できないくらい印象の違う本でした。
 
美しく、あたたかく、そして柔らかく流れ込む言葉の波。
読んでいて本当に心地よかったです。
語調がとても素敵で、引き込まれて読んでしまう本でした。
 
時代は日清戦争の頃。
維新が叫ばれ、突如起こった文明開化に皆がとまどい、
何が正しいのか、何処へ進めば良いのか、
何を信じるべきなのかと迷走する時代に少女時代を過ごした女の子の話です。登場人物たちはそれぞれが非常に魅力的。
個性にあふれ、でもみんな何かを抱え、考え、歩んでいます。
 
ただその綺麗な綴りの傍らに、離れることなく存在する悲しさ。
ぽかぽかとした光、揺れるたんぽぽ、柔らかな風。
手を繋いで歩く二人の少女。
とてもとても穏やかで幸せで輝きに満ちているのに
どこか常に感じる儚さ。脆さ。
 
読み進めたくない。知りたくない。
どこかでそう思いながらも、読まずにはいられませんでした。
泣かなかったけれど
沈痛でした。
 
今の日本もそう変わらない。
時代の流れが早すぎて、みんな足元しか見えない。
目先の、自分の利益しか考えられない。
国としてはどうなっていくのか・・
 
常野というのは特殊な力をもった一族の呼び名で、
恩田陸のシリーズだったらしいです。
たまたま図書館で手にとって借りたのがこれだったのですけど
常野の魅力は言い尽くせません。
凄まじいおしごと。ほんとうに大きな存在。
子供ながらに将来に覚悟を決めているところも、かっこよかったです。
ほかのも読まなくちゃ。
 
切なかったけど純粋ですごく良かったです。
心地良く読める本です。
 
「蒲公英」と書くとなんだか外国の花みたいで、
時代背景からして皮肉な印象がありますね・・。
漢名は「ほこうえい」というらしいです。
実際日本にもあった花なのかな・・
でも今ではほとんどがセイヨウタンポポなんですよね?
 
草紙の意味もはっきりと知らなかったので調べました。
 
 〔「さくし(冊子)」の転〕
 (1)綴(と)じてある本。字などを書いたものも書いてないものもいう。
 (2)仮名書きの物語・日記・歌などの総称。
 「古今の―を御前におかせ給ひて/枕草子 23」
 (3)書き散らした原稿。したがき。
 「書きおかれける歌の―どもの/十六夜」
 (4)「絵草紙」「草双紙」などの略。
 (5)字の練習用に紙を綴じたもの。
 (引用:goo辞書)
 
そういう意味だったのですね、成程。
 

コメント

すごく

気になる本ですね。
常野。すごく魅力的な感じがします。
ホントに参考になりました。
necoも今度読んで見ようかな。

ありがとうございますi-179

多少女の子向けなかんじはありますが
とても魅力的な本ですよ!
図書館や本屋さんでみかけたら是非ぱらぱらしてみてください*

常野は人にとってとても大きな影響を与える力をもっています。
その生き方もカッコイイですよーーー
  • 2007-10-06 16:17
  • URL
  • おうみ #6gizW44w
  • Edit

この本好きです。

常野シリーズ三部作の中では、この本が個人的には一番好きです。スーパーマン集団みたいな一族なのに、ひっそりと暮らしているという設定がいい。結局は時代のうねりに巻き込まれてしまったりするんですけど。
  • 2007-10-18 10:08
  • URL
  • 御堂なかよし #EmPGCRXI
  • Edit

そうなんですか!私も早くほかの2冊も読みたいですーーー!
ね、いいですよね。
自分を犠牲にして苦しんで、たくさんの人を救い続けてるのに
嫌なことされても反発せずに流れてくのが素敵でした。

時代のうねりに巻き込まれる・・切ないですね・・。
あああ本が読みたいですーーー・゚・(ノД`)・゚・
(↑発熱中で起きられず)
  • 2007-10-18 16:58
  • URL
  • おうみ #6gizW44w
  • Edit

こんばんは。
トラックバックさせていただきました。

トラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
  • 2009-03-04 04:30
  • URL
  • 藍色 #-
  • Edit

藍色さんへ

コメありがとうございます*
お邪魔させていただきますね(*'v'*)
  • 2009-03-17 14:00
  • URL
  • おうみ #6gizW44w
  • Edit

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