常野(トコノ)物語・3部作の最終巻らしいです。
1)光の帝国
2)蒲公英草子
3)エンド・ゲーム
私はまだ光の帝国だけ読んでません・・
でもこれ、光の帝国の中の「オセロゲーム」というお話の続編らしい。
なるほど、オセロと言われれば「裏がえす」「裏返される」が想像しやすい。
多分光の帝国を読んでからのほうが良かったんだろうな・・。
内容は暗いです。
出口の見えない生き方。
家族以外には味方のいない世界。
とっても生きづらくて、読んでいて苦しいです。
でもこういうのって現代に通じているのかもしれない。
他者の歪んだ部分、私はいつも恐いと感じる。
私はそういうのに敏感で
ちょっとした仕草や返答で相手の真意を読んじゃうんです。
勿論それは偏見に満ちているかもしれない。
只私がそう捉えてしまっているだけかもしれない。
でも、この人たちもきっとおんなじ。
他者の歪みが見えてしまって
自分の領域を確保することで精一杯で
他者との関わりが恐い。
そういうのは分かる気がします。
でも本当にずっと闇の中にいる感じで、
誰を信用していいか分からないからすごくつらいです。
誰も彼もが敵に思えてしまう。
「絶対悪」なんて実際は存在していないのだけど
許容できない存在は「味方」ではあり得ないから。
最後まで懐疑心に満ちています。
不安と恐怖でいっぱいです。
それが私は受け入れられなくて、
逃げてばかり、泣き言ばかりのこの家族に反感すら感じてしまう。
んん。あまり好きな本ではありませんでした。
それでもやはり圧倒されます。
想像力に。表現力に。
しかしなんだか火浦さんが哀れすぎる・・
私は彼の無感情さと、ひととき見せた感情のほつれが好き。
彼にはこの先いい人生を送ってほしいです、ほんとに・・。
本よみうり堂に常野物語についての記事があったのでリンクしておきます。
「失ったもの 伝える一族」