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「コインロッカー・ベイビーズ」村上龍

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★★★★☆
 
1980/01 村上 龍
 
☆文庫版は下部にあります

ずっと読みたかったこの本。
やっと読むことができました。
 
村上龍の本って村上春樹の隣に置いてあるし、
まわりでも混同してる人が多いようなので
なんだか気になって何冊か読んだのですが、
あの文章の流れが好みではありませんでした。
 
淡々と、結果を排出し続ける機械のような印象を受ける。
そしてとても眠くなってしまうんです。
でもこれはいいから!ってお勧めされていたので
いつか読もうと思ってました。
 
文章は相変わらず淡々としていました。
事象の羅列。
何が起こった、どう感じた、こう行動した。
とにかく読点が多くて、起伏というものがない。
なんかね・・理論的ってかんじ・・
でも読みました。
内容はすっごく面白いから読みました。
めちゃめちゃ眠くなって何回も寝ちゃったけど読みました。
 
キクとハシって名前が似てるので
最初はどっちがどっちかよくわかんなくなって苦労した。
でもどんどん成長していくのね。
物語のなかでこんなにも時間が経過するのって珍しいと思う。
その成長過程がすごくすごく興味深くて
どんどん先が気になってしまうかんじでした。
 
主人公の2人はそれぞれに考えて
自分を探しながら進んでいきます。
苦しかったり楽しかったり
奇妙に交錯しながら進んでいく。
この2人の関係はとてもすてきだと思った。
そして、その関係性は実際の兄弟と似てる。
お互いに感じるコンプレックスや愛情、すごく分かる。
 
私はキクになりたいと思った。
だって凄く格好良い。
だから私はハシなんです。
ハシにすごく似ていると思う。
様々な側面において、似ていると思う。
見ていてつらかった。
 
それからアネモネが好きです。
たまに見せる恐怖の顔がたまらない(←変態w
アネモネもかっこいい。
すごく好き。
 
でも結局は、母親に回帰するのでしょうか。
あの2人が求めたものというのは。
私たちが求めているものというのは。
生命と向き合ったとき、
ひとはこういうふうになるのかもしれない。
自分の中身、本質、自分と他者との関係性、
そういったものを探してさまよっているのかもしれない。
私たちもね。
 
ああいった形で終わったのは意外でしたが
ほんとうに面白い小説だった。
面白い・・というより、興味深い・・かなあ。
相当な知識が詰め込まれてた。
おすすめーー。
 
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1984/01 村上 龍

 

コメント

こんばんは
本当読書がすきなんですね。村上龍は残念ながら、あまり好きではありません。私の好きな「春樹」とは文章の匂いが、対極にあるように思えるからです。、と言ってもたくさん読んだわけじゃないです。「トパーズ」と「コインロッカー・・・」くらいでしょうか。何故好きになれないか、今、自分なりに考えて見ましたが、文章の向こう側に見える作者の人格に、やさしさが見えないからかも知れません。
いつもお越し下さって、本当にありがとうございます。
たかはし
  • 2007-12-23 05:25
  • URL
  • takahashi #-
  • Edit

これ、昔に読んだなぁ
捨てられた子供の話だっけ?
完璧に忘れてるw
  • 2007-12-23 13:41
  • URL
  • プラチナα #LL4QEqy2
  • Edit

● たかはしさん

いまは身体(というか精神)壊して外に出れないので、
本読むかパソするしかないんですよ~(´+ω+`)・'゚
お仕事してるとなかなか集中して本読む時間もとれないので、
ここぞとばかりに読んでますっ!
買えないから図書館ばっかりですけどw

人間性がだめなんですか?
私は彼の作品よりむしろ生身のほうが好きです~
積極的にせかいを受け止めて解釈しようとしてるかんじ。
どうにか咀嚼して柔らかくしてやるって印象を受けるんです。

あ、でも文章からはそういうのは伝わってこないですよねー
ほんとうに淡々としていて、一定に時を刻む時計の音みたい。

たかはしさんの書く内容は面白いです。
「通う」ことに慣れてないので偏ってますがまたお邪魔します(o・v・o)


● プラチナ

内容忘れちゃう本ってあるあるw
私はノルウェイの森とねじまき鳥クロニクルは全然思い出せない;
(村上春樹だけど)

でも合ってるよ!捨てられた子供の話。
母親がいない場合、どこに拠り所を求めるのかが興味深かった~('∀')
  • 2007-12-24 12:00
  • URL
  • おうみ #6gizW44w
  • Edit

僕は何度も村上龍に救われてます、
たとえば「楽しんで生きないとダメだ」とか「でも楽しむためには資格がいる」とか。
ある一時期、なんでもフィジカルにとらえて力強く断言する龍に辟易して、でもいつしかどんどん惹かれていってしまいました。断言するのって力がいると思います。
ウソはいつか、飽きられてしまうものだから。一時的には人を魅了するけれども、自己満足の断言は、いつか見透かされてしまう。
村上龍という人は、とても生真面目な人だと思います。その真面目さがとても魅力的だし、僕は好きですね。

「コインロッカーベイビーズ」は当時(といってももう20年近く前)つきあっていた彼女から勧められて(僕はその頃、島田雅彦にはまってました)読んだのですが、後半、出掛けていたときに加速がついて止まらなくなってしまい、難波のデパートの屋上に上がるとそこで最後まで読み通した覚えがあります。
都会を睥睨しながら読むのが相応しい気がしたのです。


  • 2007-12-24 22:29
  • URL
  • hiroma #GpEwlVdw
  • Edit

● hiromaさん

お返事が遅くなってごめんなさい。
近い人ほど、接触するのが困難になっていて(疲労してしまう)
なかなかその力がためられずにいました。かなしい。

確かに彼は身体的ですね、どちらかというと。
全身に力があふれているように見えます。
んー、フィジカルというか、なんだろう、
そのフィジカルさを前進する力に変換できる人ですかね。
私もあこがれます。
あの吸収力はほんとうにスゴイ。

彼の小説の書き方は好きじゃないけど、人間性は好きですよ。
断言するのも、その通りに自分を導いていくのも、
大変な力がいる行為だと私も思います。

その気持ち分かります。
もう本当に先の予測がつかなくて、
どうなっちゃうんだろうどうなっちゃうんだろうって
どんどん読み進めたくなる感じでした。
勢いがあってかなり面白かったですよねーー!
終わり方は意外だったけど、アネモネとの関係が大好きです。
  • 2007-12-29 01:54
  • URL
  • おうみ #6gizW44w
  • Edit

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こも

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